2009年7月19日日曜日

秘教的神道霊学と「日月神示」







【秘教的神道霊学と「日月神示」】


「ひふみ神示」の天授者の岡本天明先生は、昭和19年6月10日の「初発の御神示」の天授の前に、秘教的神代学の山口志道の「水穂伝」(みずほつたえ)を独自に翻訳されて、出版されていたことは、この分野の研究家には知られていることです。

しかし、この昭和22年の「ひかり教会」の「教旨」の「解説」部分の御神示には「与へられた使命を果たすには潔斎せねばならんのざぞ。かへりみる、はぢる、くゆる、おそる、さとる、の五つのはたらきを正しく発揮して、みそぎ祓を実践せねばならんのであるぞ。」とあります。

これは、「近代霊学の祖」、「霊学中興の祖」と言われている、本田親徳(ちかあつ)翁「霊学の要諦」をその「教旨」に直接盛り込んでいることは、余り知られていません。
本田親徳(ちかあつ)翁の高弟の長沢雄楯(かつたて)翁は、静岡県の清水市の御穂神社、月見里笠森神社等の宮司を歴任し、自ら「稲荷講社」を作り、若き日の出口王仁三郎聖師、友清歓真氏なとも、その謦咳に直接触れています。

言わば、大本系、そしてそこから派生した「霊学団体」の「霊学的中枢」がこの「本田霊学」の中に存在するわけです。

本田親徳(ちかあつ)翁の著書『道之大原』の中に、『省(かへりみ)る、恥(はじ)る、悔(くゆ)る、畏(おそ)る、覚(さと)るの五情は霊魂中に含有す。及(すなわ)ち神命の戒律なり。末世の無識、妄(みだ)りに戒律を作り後学を眩惑す、神府の罪奴と謂ふべし』とあります。

本田霊学の中では、「一霊四魂」の中に、この「五情」が「含有」されるとされています。

この「五情」を一霊四魂に配当して本田翁は長沢翁の質問に対して次の様に答えられています。

荒魂(勇・進・果)―覚   (反対) 争

和魂(親・平・交)―畏   (反対) 悪

直霊        省   (反対) 曲霊

幸霊        悔   (反対) 逆

奇魂(愛・巧・察)―恥   (反対) 狂

つまり、この御神示の中の「潔斎」とは、自らの「一霊四魂」の中に「内包」される「五情」を「潔斎」することがその原点なのだと解されるのです。

この「一霊四魂」に対する解説は、本日の「第4回実践意識光学連続講座」の「ソウルチャート・魂の光象図」の中で、より詳細に解説する予定です。

【7月19日(日曜日)第4回『実践意識光学』連続講演会のお知らせ!】

【青葉の巻 第03帖 (472)】(昭和22年5月12日)

【ひかり教の教旨 書き知らすぞ、人民その時、所に通用する様にして説いて知らせよ。

 教旨

 天地(てんち)不二、神人合一。天(あめ)は地(つち)なり、地(つち)は天(あめ)なり、不二(ふじ)なり、アメツチなり、神は人なり、人は神なり、一体なり、神人なり。神、幽、現、を通じ、過、現、末、を一貫して神と人との大和合、霊界と現界との大和合をなし、現、幽、神、一体大和楽の光の国実現を以って教旨とせよ。
 次に信者の実践のこと書き知らすぞ。

 三大実践主義

 弥栄実践
 祓実践
  (まつり)実践

大宇宙の弥栄生成化育は寸時も休むことなく進められてゐるのざぞ、弥栄が神の御意志ざぞ、神の働きざぞ、弥栄は実践ざぞ。人としては其の刹那々々に弥栄を思ひ、弥栄を実践して行かねばならんのざぞ。宇宙の総ては となってゐるのざぞ、どんな大きな世界でも、どんな小さい世界でも、悉く中心に統一せられてゐるのざぞ。マツリせる者を善と云ひ、それに反する者を悪と云ふのざぞ、人々のことごとマツリ合はすはもとより、神、幽、現、の大和実践して行かねばならんのざぞ。天地(あめつち)の大祓ひと呼応して国の潔斎、人の潔斎、祓ひ清めせねばならんのざぞ、与へられた使命を果たすには潔斎せねばならんのざぞ。かへりみる、はぢる、くゆる、おそる、さとる、の五つのはたらきを正しく発揮して、みそぎ祓を実践せねばならんのであるぞ。役員よきにして今の世に、よき様に説いて聞かして、先づ七七、四十九人、三百四十三人、二千四百 一人の信者早うつくれよ、信者は光ぞ、それが出来たら足場出来るのざぞ。産土の神様 祀りたら、信者出来たら、国魂の神様 祀れよ、次に大国魂の神様 祀れよ、世光来るぞ。五月十二日、ひつ九のかミ。 】

写真は、左が、岡本天明先生。中央が、本田親徳(ちかあつ)翁。右が出口王仁三郎聖師です。

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